富山県内の葬儀では、「四華花(しかばな)」を用意して祭壇に飾ります。「四華花」とは、白い紙に細かく切れ目を入れ、細い棒に巻きつけた葬具の一種です。お釈迦様が亡くなられたとき、沙羅双樹の白い花が遺体を覆ったとの故事に因むといわれています。
また、出棺の際に柩に白いさらし布を結び付け、遺族が引っ張るという風習が残る地域があります。かつての「野辺送り」の葬列で行われていた”しきたり”で、「善の綱(ぜんのつな)」と呼ばれています。「故人を善いところへ導く」という意味が込められていますが、最近では白い布を手に持って代用することが増えているようです。
富山県の呉西などの地域では、和装の喪服の場合、喪主や遺族が白装束を着用する習わしが残っています。古の日本の喪服は白色だったとされていますが、黒の喪服が一般的となっている現在では、大変珍しいといえるでしょう。
昔に比べると、葬儀社が格段に増えています。少子高齢化の社会を反映していて、新規に参入する企業が増えているようです。富山県においても、この数年で葬儀社の進出が増えています。他の都道府県に比べると高齢者が多いですし、需要を見込んでのことではないでしょうか。
縁起でもないと片付けることは簡単ですが、死は誰にでも平等に訪れます。怯える必要はありませんし、家族でゆっくり話し合っておくことは大切です。近年増えているのが家族葬プランで、費用を抑えることが出来るので人気を集めています。
故人のためにしてあげることは大切ですが、後の生活に関しても考えておくことが重要です。家族葬プランであれば、30人の参列者で30万円〜可能な葬儀社もあるそうです。失敗をしないためには、自分の目で色々と確かめることです。
口コミサイトを活用するのも手段ではないでしょうか。